WordPressのトラブル対応において、データベースを直接操作したい場合にphpMyAdminを使用することがあります。
KUSANAGIはphpMyAdminが同梱されていませんので、万一に備えて導入しておくことにしました。
phpMyAdminのインストール方法
大きく分けて二通りあるようです。
- yumコマンドを使う
- zipをダウンロード・解凍して配置
きちんと管理するには前者なのでしょうが、今回は後者の方法を選択しました。
導入手順
ダウンロードと配置
公式サイトから最新版をwgetでダウンロードしてunzipで解凍します。
ドキュメントルートに置きました。
/home/kusanagi/【プロビジョニング名】/DocumentRoot/
basic認証
phpMyAdminのディレクトリにアクセス制限をかけます。予め認証情報を記述した”.htpasswd”を用意して、任意の場所へ配置しておいて下さい。
対象ファイル
- /etc/nginx/conf.d/【プロビジョニング名】_http.conf
- /etc/nginx/conf.d/【プロビジョニング名】_ssl.conf
記述例
location /【phpMyAdminのディレクトリ名】/ {
auth_basic "Restricted";
auth_basic_user_file "/home/kusanagi/.htpasswd";
}
再起動
$ systemctl restart nginx
管理画面へのログイン
ブラウザで作成したディレクトリへアクセスします。MySQLの認証情報は、ユーザー名が”root”で、パスワードはkusanagiインストール時に設定したものです。
ログインすると問題無くデータベースが閲覧出来るはずですが、下記警告メッセージが出ますので対応します。
①phpMyAdmin 環境保管領域が完全に設定されていないため、いくつかの拡張機能が無効になっています。理由についてはこちらをご覧ください。代わりにデータベースの操作タブを使って設定することもできます。
②設定ファイルに、暗号化 (blowfish_secret) 用の非公開パスフレーズの設定を必要とするようになりました。
③$cfg[‘TempDir’] (./tmp/) にアクセスできません。phpMyAdmin はテンプレートをキャッシュすることができないため、低速になります。
④You are using an incomplete translation, please help to make it better by contributing.
警告メッセージへの対応
phpMyAdmin 環境保管領域が完全に設定されていないため、いくつかの拡張機能が無効になっています。
“mysql -u root -p”でrootでログインし、下記を実行します。
source /home/kusanagi/【プロビジョニング名】/DocumentRoot/【phpMyAdminのディレクトリ名】/sql/create_tables.sql
”show databases”でphpmyadminテーブルの存在確認し、”quit”でログアウトします。
設定ファイルに、暗号化 (blowfish_secret) 用の非公開パスフレーズの設定を必要とするようになりました。
対象ファイル
/home/kusanagi/【プロビジョニング名】/DocumentRoot/【phpMyAdminのディレクトリ名】/
編集箇所
$cfg['blowfish_secret'] = 'ここにランダムな長い英数記号文字列'; /* YOU MUST FILL IN THIS FOR COOKIE AUTH! */
$cfg[‘TempDir’] (./tmp/) にアクセスできません。
phpMyAdminのディレクトリ内に”tmp”ディレクトリを作成し、chownコマンドで所有権を”httpd:www”にします。
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“翻訳が完全でないから協力してね”